今から数年前のある日突然、エンシニータスの海近く、メイン道路わきの壁に大きなモザイクの壁画が現れました。それには、マリア様がサーフボードに乗って颯爽とサーフィン、その横には、SAVE THE OCEAN とメッセージが描かれていました。
250Cm×300Cmサイズの大きな壁画。誰が作ったのか、誰が運び、この場所につけていったのか、最初は誰もわかりませんでした。なにしろ、一夜にして現れたので、誰もその工程を見ていなかったのです。
もちろん、人々はその印象的なモザイク画に惹かれて、いつも壁画の前には人々が集まっていました。
この壁画のほとんどは、ガラスと石で造られています。
しかし、しばらくしてその壁画はなくなっていました。 取り外されてしまったのです。
そのサーフィンマドンナの壁画がつけられた場所は、高架線路の橋の下で公共の場所です。その公共の場所を許可なく利用することはできません。それと、宗教的な面からは、マリア様をこのような画にすることにも批判があったようです。そして、もちろん、他の多くの人たちは、この壁画を歓迎し、このまま飾っておいて欲しいと願っていたのですが。
さて、この壁画はどうして突如、現れたのでしょうか。
ローカルアーティスト、マークはこのモザイクの壁画を作り上げるのに長い日数をかけました。そして、どこに飾るかを決めた後は、その日を待っていました。その日とは、誰にも気づかれることなく設置できる日。
ある夜、エンシニータスのビーチ近くの住宅街で火事がありました。周辺の警察、消防はその火事で出払ています。マークはこの時に誰にも気づかれることなく、友達と大きな壁画を鉄橋の下のコンクリートにつけることに成功したのです。
翌日からは、壁画の前は人の群れ。
しかし、その壁画がエンシニータス市の命により取り外され、しばらくその何もなくなった壁の前には、サーフィンマドンナを慕う人々からの花が飾られていました。
サーフィンマドンナはその後しばらく倉庫に眠っていましたが、エンシニータスのハイウエイ101沿いのサーフショップ、SURFY SURFYとCafeの間の壁に移され、また人々の前に姿をみせることができました。今度はもちろん合法的に。
しかし、その場所はあまり人目につくところではなく、「サーフィンマドンナはどこに?」という声が多く聞かれるようになりました。
そこで、現在は、最初に現れた場所のメイン道路反対側、レストランの壁に設置されて多くの人たちに喜ばれています。
突如現れた時に、公共の場所を許可なく使っていいのか、マリア様をこのような姿に、、、と、エンシニータス市に批判の声があがっていた最中、 ローカルサーファーの間では、マリア様ってグーフィーだったのか?! という話で盛り上がっていたとか、いないとか、、、、
いろいろな話題を集めた サーフィン マドンナ。 いかにもスピリチュアルとサーフィン、アートが融合するエンシニータスらしいストーリーですね。
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